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トップページ > 保育者さんの困った!Q&A > 子どものこころと身体 > 最近弟が生まれた3歳の男の子ですが、またオムツをしたがったり、着替えも世話してもらいたがったりと、「赤ちゃん返り」が目立ちます。保護者も心配しているのですが・・・・・・。
  • 最近弟が生まれた3歳の男の子ですが、またオムツをしたがったり、着替えも世話してもらいたがったりと、「赤ちゃん返り」が目立ちます。保護者も心配しているのですが・・・・・・。
  •  子どもの心は、行きつ戻りつしながら成長します。不安になると、自分が本当に愛されているかどうかを、赤ちゃんのように甘えて確かめようとするのです。充分に甘えられると、また自分から卒業していくでしょう。
 子どもが年齢相応の発達をしていたにもかかわらず、あるときから、もっと幼い子どものような行動や表現をするようになることを「赤ちゃん返り(退行)」といいます。子どもの知的な面の発達は、特別な例外を除いて、いったん上のステップにあがってから、また戻ることはありません。しかし、心のほうはしばしば「赤ちゃん返り」をします。
 それは、人の心は、まず赤ちゃん時代に一人の大人(主に母親)と安定した心の結びつきをつくり、そこから人間関係や環境とのかかわりを広げていって成長するというプロセスになっているからです。
 子どもは、自分の存在に何か不安なことがあったときや、親や大人に愛されていないのではと感じたときに、もう一度自分を受け止めてくれる人との信頼関係を確認しようとします。そして、無条件に世話をされていた赤ちゃん時代と同様に、身のまわりの世話を求めたり、甘えて抱きしめてもらいたがったりするのです。
 しっかり甘えられると、安心して心が充分に満たされます。すると、「もう赤ちゃんでいるのは恥ずかしい」と感じて、しぜんにもとの年齢相応の子どもに戻っていきます。
 特に、自分の下に子どもが生まれたときは、親や周囲の大人の関心がそちらに移ってしまい、「自分はもう愛されなくなったのでは」という不安を抱きがちです。「赤ちゃん返り」が見られやすいできごとといえるでしょう。
 そのほかにも、子どもがつらい状況にあるときや、そこから立ち直っていく過程では、必ずといっていいほど「赤ちゃん返り」をして大人との関係をつくり直していくようすが見られます。
 保護者は、今までできていたことができなくなるので、とても心配します。保育者は、子どもの状態を受け入れてあげるように励ましながらサポートしていきましょう。

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