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トップページ > 保育者さんの困った!Q&A > 子どものこころと身体 > アトピー性皮膚炎の1歳児ですが、保護者から「卵を食べさせないでほしい」と言われています。ほかには、どんなことに注意すればよいのでしょう。
  • アトピー性皮膚炎の1歳児ですが、保護者から「卵を食べさせないでほしい」と言われています。ほかには、どんなことに注意すればよいのでしょう。
  • アトピー性皮膚炎は食べ物が関係することもありますが、それは「食べてひどくなるかどうか」ということが判断の基準になります。食べても変化がないのに、除去食ということで卵・大豆・牛乳などをやめていることもありますが、しかし除去食だけが治療ではありません。
 アトピー性皮膚炎は生まれつきの体質で、かゆいのが特徴です。かゆいためにかいてしまい、それが皮膚炎を起こして、またかいてしまうということのくり返しで、肌の状態をますますひどくしてしまいます。
 その原因に、食べ物が関係していることもあります。特に卵・大豆・牛乳といったタンパク質は、症状を悪化させることがあります。その場合、除去食(ふだんの食べ物の中から、該当する食品を除いた食事)にすることによって、症状を落ち着かせることができます。
 保護者から「卵を食べさせないでほしい」と言われたならば、それを除去するわけですが、卵を除くということは、なかなかむずかしいことです。卵は三度の食事をはじめ、間食などのいろいろな食べ物にも含まれているからです。従って、まず保護者に聞いて、食べると実際にひどくなるのかどうかを確かめましょう。近ごろは簡単に卵を除去していますが、実際に食べてみると何ともないということが結構あるのです。
 また、アトピー性皮膚炎の治療方法は、食べ物の除去だけではありません。もっと大切なのは、肌を清潔にして刺激物を除き、保湿性のあるクリームやローションなどを塗って、肌に潤いを与えることです。
 最近では、食べ物が関係することもあるが、皮膚の細胞と細胞の間の水分を失ったことによる肌のかさつきがかゆみを起こし、それをひっかくことで肌に傷がついて、それが肌を刺激して炎症を起こすという考え方になってきました。
 従って、一日に何回か石けんでよく洗って肌を清潔にし、そのあと保湿性のあるクリームやローションなどでスキンケアをすることが、治療の基本になってきています。
 そして、かゆみが強いときは、ステロイドの入った外用薬で抑えます。治療には、皮膚科や小児科の医師による外用薬の処方が必要です。保護者とよく相談をしながら、よりよい処置をしていきましょう。

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