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トップページ > 保育者さんの困った!Q&A > 子どものこころと身体 > 5歳になる女の子ですが、明らかにうそとわかる「つくり話」をすることが多く、どこまで信じてよいのか、とまどってしまいます。
  • 5歳になる女の子ですが、明らかにうそとわかる「つくり話」をすることが多く、どこまで信じてよいのか、とまどってしまいます。
  •  幼児期は空想の世界が豊かで、話しているうちに、実際に見聞きしたことと空想が入り混じってしまうことも普通に見られます。一方、大人との信頼関係ができていない子どもが、叱られるのを避けるために、実際にはなかったことを頻繁に話す場合もあります。
 3歳になっていわゆる「自我」ができてくると、子どもは自分の内面と外の世界とを区別できるようになります。心の中で思ったり感じたりすることと、外に見せる自分は必ずしも同じではなくなり、いわゆる「うそをつく」こともできはじめます。
 これは、成長の一つです。「うそをつく」というと悪いことのようですが、「ひみつ」のお話ができたり、その場で言っていいことと悪いことの区別を理解したりと、内と外の使い分けができるようになるのです。
 内面ができるということは、想像力も豊かになります。童話・絵本・アニメの世界の物語を理解し、感情を移入して、登場人物の心の動きもともに感じられるようになります。そして空想が豊かなぶん、現実の世界との行き来は、大人に比べると、まだずっと自由です。
 そのために、子どもが実際のできごとを説明しているつもりが、どこかの物語で聞いたことが混じってしまったり、自分の願望が入ってしまったりということも珍しくありません。言い訳をするのに、いろいろな理由やできごとを一生懸命話しているのが、大人から見ると、つくりごとのように感じられる場合もあります。
 ですから、幼児期にかわいい「うそ」をついたとしても、特に問題のないことが多いのです。
 しかし、中には頻繁にうそをつく子もいます。例えば、行ってもいないのに「家族で遊園地に行った」と言ったり、自分が持っていたはずなのに「持っていない」と言い張って、保育者を驚かせる場合もあります。
 それは、子どもが自分にとって惨めな現実を隠しておきたかったり、自分の弱い面を見せて叱られるのを防ごうといった気持ちがあるからでしょう。
 根本には、大人が怖くて素直に自分を出せないために、うそを言って自分を守ろうとする気持ちが働くのです。
 こうしたときには、うそをついたことをとがめるより、心を素直に開けるように、安心できる関係をつくってあげることを考えましょう。

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